私たちは、意識の中で「過去」にアクセスすることができます。
ある地点にとどまったままの“未完了の感情”に触れることは、
時間という直線的な枠組みを超えて、
その出来事に新しい意味と癒しを与えることにつながります。
それは、単なる思い出しでも、回想でもなく、
その場にいた自分を見守り、包みなおす、もうひとつの選択の始まりです。
***
ある夜、私はある作品をきっかけに、
「どうしようもない怒りや恨みを抱えていた自分」に再会しました。
当時の私は、どうにもならない状況の中で、
誰にも頼れないけれど、自分がなんとかしないといけない。
そう思いながら、押しつぶされそうな気持ちを抱えていました。
思いはあるのに、誰にも届かない。
怒りも、涙も、祈りも、行き場を失っていた頃の私。
けれど、今の私は知っています。
あの時の自分がどれだけ必死だったのか。
どれだけの愛を抱いていたのかを。
***
その日、私はワークとして
「過去の自分に、今の自分からエネルギーを届ける」
ということをやってみました。
あの時の私がとどまっていた時間に
今の私の意識を向けて、そっと伝えるのです。
「今はもう、ひとりじゃないよ」
「あの時のあなたは、十分頑張ってた」
「いま、私はここにいるよ」
過去にアクセスするとは、
記憶を変えることではありません。
記憶の中にある感情の残響を、
別の周波数で包みなおすこと。
癒しとは、そうやって
周波数のチャンネルを変える作業なのかもしれません。
***
この体験を通してあらためて感じたのは、
今の自分の意識を通して
「パラレルな過去」へとつながり、愛を送り、癒すことができるということ。
そしてそれは、
未来の私が、今の私を癒す可能性だってあるということ。
時間は、ただ流れていくものではなく、
選択によって交差し、結ばれ、書き換えられていくもの。
私たちはみな、時間の旅人です。
だからこそ、
愛を持って“あの時の自分”と再会し続けることが、
現実を動かす大きな鍵になるのだと、改めて感じた一日でした。
パラレルシフトライトワーカー 